台湾のパブリックトイレ事情
2008年12月と2009年6月に台湾(台中、台北、台南)で見つけたトイレのいろいろ。By 相良二朗
台湾は20代のときに南周りでヨーロッパにいった帰りにトランジットで空港のトイレを使っただけで、初めての土地でした。
あまり違和感はない
今回の訪問はアジアンデザイン調査のためのもので団体旅行であり、トイレに集中はできませんでした。
台湾では「盥洗所」お手洗いという意味でしょうか。トイレは「厠所」、これもすぐに理解できます。サインは日本でよく見かけるものと同じものもありますが、男女で同色のものをよく見かけます。高鉄(新幹線)駅のトイレも同じ色。桃園から台中へ向かう高速道路のSAの多機能トイレにはオストメイト対応設備もありました。ただ、小物だなや鏡はありません。目立つのは梯子です。見上げるとハッチにつながっています。出入り口ドアは電動式、非常呼び出しボタンを押すと屋根から助けが降りてくるのでしょうか。
女性用トイレにも国際シンボルマークがあるので同じようなレイアウトであるのでしょうが、残念ながら確認できませんでした。男性用の多機能トイレには女性のアイコンも書かれています。でもドアの前まで入ってこないと見えないのです。
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SAの手洗い所全景 | 女性用トイレのサイン | |
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多機能トイレの内部。梯子がある! | 多機能トイレのドア | オストメイト設備 |
専用トイレが多い
別のSAのトイレや故宮博物院のトイレは「障害者専用」でした。
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SAの専用厠所の表示 | |
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故宮の専用厠所の表示 | 男女それぞれの中にある |
観光地や商業施設内にも整備がすすんでいます。でも問題もまだあるようで、「なんちゃってバリアフリー」もいくつか。
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九族文化村のトイレ | その内部 |
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パイワン族の家の中の豚便所 | 豚便所の使い方。豚にお尻をなめられそう |
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球形のビル(京華城)の中のトイレ 斜めの壁だと手すりが遠すぎます |
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国際シンボルマークが見えますが | とても車いすは近づけません。腰掛式といれがあるというだけみたい。 |
台北市内の地下鉄駅のトイレのサインは遠くからでも良くわかります。北京の空港第3ターミナルのものも大きさは負けていませんが、赤地に黒のサインなので視認性は劣ります。大陸の古典も原住民の文様も使われています。
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地下鉄駅のトイレは遠くからもよくわかります | こちらは北京空港。大きさは変わらないけど、色がね。 |
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地下鉄駅のトイレの内部 | これは共用になってます |
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ホテルのトイレのサイン | 民族博物館のトイレのサイン |
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小便器前の注意書き 前を向け!、よく見て狙いを付けて、撃て! かな |
サインといえば、非常口サインもいろいろなバリエーションがありました。より急いでいるように見えるものや、まっすぐ前に進んでいるもの、故宮へのトンネルの中のものは背をかがめているようでした。残念ながら写真は撮れませんでした。
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かなり急いでる様子 | まっすぐ走る後ろ姿 |
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上と同じ姿だけどドアの形が違う | 日本のと良く似てるけど違う |
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高鉄駅のサイン、蹴立てて走ってる | 黒い |
高鉄といいますが、台北から高雄の近くまでをN700系と同型の車両が走っています。
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日本のN700系とは違うデザインです | トイレに隣接した車両には4台分の車いスペース |
おまけ
歩行者用信号機。アニメーションでわかりやすい。残り時間が少なくなると走り出します。